ルート営業、特にメーカーのルート営業をやられている方から、
「営業ってつまらないよね。」
「やりがいが無く、成長を感じられない仕事だよね!」
と言う声をたまにお聞きする事があります。
自分もメーカーのルート営業に従事しておりますので、たまにそう感じる事(つまらない、やりがいが無い、面白く無い、飽きた)はあります。
ですが、そんな方に私から言いたいのは、
・仕事がつまらない事で悩めるなんて最高に幸せだ。
・仕事にやりがいが無い、自己成長が無いと言う事で悩めるなんて最高に幸せだ。
と言う事。
世の中には、激務薄給で働きながら、それでも生活の為に仕事を選ぶ事も出来ず、ただただ辛い日々を送っている人もいるのです。
そんな人と比較すれば、全然幸せだと思います。
とは言え、悩みの根本はそう言う事では無いですよね??
そこで、何故ルート営業がつまらないと言われるのか?その理由と対処法に関してお話出来ればと思います。
【なぜルート営業はつまらない、やりがいが無いと言われるのか?】
メーカーのルート営業と言う、世間一般的にあまり認知度が無いと思われる職種に関して、世の中の人はまず頭に?が想い浮かぶと思います。
世間に浸透していない職種ですが、一般的な営業マンのイメージである
「公園でサボっている」
「昼寝している」
「パチンコ、喫茶店…??」
みたいなのは、大体がルート営業マンです(笑)
結論から言うと、ルート営業マンの仕事は総じて
「ラク」
な事が多いです。
(※勿論、会社、業種、業界によって違いますが・・・)
まずそれに関して、何故?と言う理由を原因と共に突き詰めて考えていければと思っております。
①仕事が割と簡単
ルート営業がつまらないと言われる理由の最も大きな要因は、
「仕事が楽すぎる」
と言う所だと思います。
特にルート営業と言うのは飛び込み営業と違い、ある程度の経験値や知識を身に付ける事が出来れば大体の事は分かる様になり、通常業務も流れる様にこなす事が出来ます。
そして、通常業務をこなしているだけだとなかなか自己成長を感じる事が出来ず、仕事がルーティン化していき、やがて気分がマンネリ化し、「仕事がつまらない!」と感じる様になってきてしまうのです。
この様な時の対処法としては、、、
・別の部署に異動を申し出る(大企業限定)
・転職して環境を変える
・自分で新しいプロジェクトや仕事を企画し、責任を持って遂行する
などが挙げられます。
この手の悩みに関しては、マンネリ化・ルーティン化の打破をする事が最重要課題となってきます。
②同じ業務の繰り返しに飽きてくる
①でも挙げましたが、ルート営業の仕事と言うのはある程度経験や知識を兼ね備える事が出来れば、通常業務レベルの仕事はルーティン化出来る職種です。
人間と言うのは楽な方向に流れる生き物ですので、マンネリ化・ルーティン化した仕事に対して、
「こうやって改善していこう!」
「こうやって自己成長していこう!」
とはなかなか思わず、ひたすらルーティーンの仕事になってしまいます。
特に経験値と知識が充分に蓄積され、業務にも慣れてきて、まだまだ体力もポテンシャルも有る20代後半でその様な状態に陥ってしまうと、その後の成長が無いどころか、知識も経験値を積めないまま、年齢だけを重ねていってしまうので、その後のキャリアに大きな影響を与えてしまう事になるでしょう。
この問題の解決策に関しては、、、
・セミナーや勉強会に参加。
・勉強を頑張る
・営業職と全く関係無い勉強に取り組む
などがあります。
普通のルート営業マンであれば、仕事中に時間を作る事は簡単なはずですので、そう言った所に時間を投資するのが最も賢い投資法ではないでしょうか?
③営業職に対して必要性を感じなくなる
特に技術者の力が強いメーカーにありがちですが、そういった会社の営業マンは、技術者とお客様とのミーティングの日程調整や議事録作成係、価格の交渉など、ある種誰でも出来る様な仕事ばかり押し付けられる役目になります。
なのにも関わらず、お客様や社内から怒られる役目はいつも営業マンですので、
「自分って何で営業マンとして働いているんだろう…??」
「営業マンがいる意味って何なんだろう…??」
と自問自答する様な感覚に陥る事があります。
当然、営業マンが居なければ仕事に支障が出る場合も多々あるのでしょうが、自分の存在意義に疑問を感じた時の対処法としては、、、
・技術の事をしっかり勉強し、「技術営業」を名乗れる位知識に精通する
・営業職の強い企業に転職する
と言う事位しか出来ません。
この種の悩みは、ルート営業マンと切っても切り離せない問題では有りますので、ある程度は妥協しながら仕事をする事にならざるを得ない状況です。
④営業しても努力がまるで報われない
メーカーのルート営業と言うのは、基本的には商品の品質や性能、価格、ブランド力、技術者の腕などで9割方仕事が決まってしまいます。
営業マンの営業努力が実を結ぶのは、良くて全営業活動の1割程度。
つまり営業マンが何をしても、会社の業績に大きな影響は無い、と言う現実があります。
(しっかりした会社、と言う大前提が有りますが、、、)
逆に言うと全てが完璧に整っている状況で、営業マンが完璧に営業活動出来れば、会社の業績がうなぎ登り!と言う事が言えてしまいますけれども、現実はそんなに甘くありません。
もし、営業マンのそう言った側面がつまらないと感じているのであれば、対処法としては、
・業界で強いポジションにいるメーカーに転職する
・営業マンの努力だけで勝負出来る業界に転職する。例えば生命保険の営業、証券会社の営業、不動産の営業、マンションの投資の営業などなど
となります。
【まとめ】
如何でしたでしょうか?
ルート営業に関してどんなイメージを持たれていたか、読者の皆様それぞれだと思います。
ですが、一つ言える事は、どんな仕事にも価値があり、存在意義があり、やりがいがあるものです。
それをどのように捉えるかは個人個人それぞれ違いますし、肝心なのは、
・その環境でどれだけ頑張れるか?
・どうやって自分の環境を変えていくか?
・どうやって努力していくか?
だと思います。
その現実を直視せずに不満や文句ばかり言っても、決してやりがいがある仕事に出会える事はありませんので、その辺りをしっかり考えた上で、メーカーのルート営業に興味がある方は検討されてみては如何でしょうか??